親の介護が始まった──それも“毒親”だった場合
親の介護は、50代・60代で直面する方が多い、避けては通れない問題です。
子育てとは異なり、心の準備ができないまま始まることや、終わりの見えない不安に直面し、戸惑いやストレスを感じることも多いのではないでしょうか。
ましてや、その親が「毒親」だった場合──
どのような距離感で接すればよいのか、誰に相談すればいいのかすら分からない。
そんな悩みを一人で抱え込み、誰にも打ち明けられず苦しんでいる人も、決して少なくありません
私が介護に関わることになったきっかけ
母は一人暮らしをしていて、日常生活はほとんど自分でこなしていました。
買い物だけは足が悪いため、ヘルパーさんにお願いしていた状態です。
市営住宅のトラブルが転機に
ある日、母が住む市営住宅で隣人トラブルが起きました。
その出来事をきっかけに、母は退去を余儀なくされてしまいました。
新しい住まいの準備と、重なる負担
新居探しから契約、保証人、家具家電の手配まですべて私が担当。
時間もお金もかかり、心が折れそうになったことも数え切れません。
それでも、「母を路頭に迷わせるわけにはいかない」と必死に動きました。
しかも、母からは感謝の言葉もなく、
「それぐらいして当然」という態度。
「親だからってここまでしなきゃいけないの?」
そんな気持ちが心に積もっていきました。
私が介護から少し楽になれた“きっかけ”
姉のひと言が変えてくれた

ここで私の介護が大きく変わったの
介護で一番つらかったのは、母の通院の付き添いでした。
毎回の病院が遠く、予定調整が本当に大変。
ある日、姉が言ったんです。このままなら共倒れになるよ。ケアーマネージャーさんに相談しない
誰かに頼るって考えがなかったので、そこは姉に取り次いでもらいました
ケアマネジャーという“頼れる存在”
ケアマネジャーさんには、母と姉とを交えて率直に相談しました。 「病院に毎回付き添うのが負担です」「誰か代わりに対応できませんか」 そういった現実的な悩みを打ち明けることで、解決の糸口が見えてきたのです。
それまで「子どもがやるべき」と思い込んでいた私にとって、 「それは介護保険で対応できますよ」という言葉は、目からウロコでした。
ケアマネジャーとは、介護を受ける人とその家族に対して、最適なサービスを提案・調整してくれる専門家です。
少しでも「自分の手を離す」という選択肢があると気づけたことで、 介護との付き合い方が大きく変わりました。
「助けを借りてもいい」
この気づきが、私にとって最も大きな転機だったのかもしれません。
詳しくは、こちらの記事「訪問診療で通院の負担がなくなった話」で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。
介護サービスで対応できない場合
ネットサービスをつかう

これ本当におすすめ
介護サービスには、利用内容・時間の制限があります。
たとえば、ヘルパーさんの買い物支援は、食料品や日用品の一部のみ対応。
私が頼っているのは「LOHACO」
私が使って助かっているのが、**ネット通販「LOHACO(ロハコ)」**です。
- 日用品や介護用品が豊富
- 価格もドラッグストアとほぼ同じ
- 重たい荷物も玄関まで届けてくれる
時間指定やまとめ買いにも対応しており、介護生活の負担をグッと軽くしてくれました。
PayPay払いかクレジットカード(PayPay経由)のみ対応で、
現金は使えません.
他の支払い方法も一応あるようですが、手数料がかかることもあるそうです。
利用前に確認しておくと安心かもしれません。
あと、お届け先が基本、自宅になっていますのでこのままなら、自分の家に届いてしまいます。
お支払いの画面で、お届け先を親の名前と住所設定が必要です。

あれ…これ、結局わたしが立て替えてるってこと?」
PayPayやクレジット払いでスムーズに注文できるのは便利なのですが、
あれ? これって私が立て替えてる?」ふと感じることもありますね
実はこういった「支払いのストレス」についても、
今あらためて整理しているところです。
近いうちに別の記事で詳しくまとめますので、少しだけお待ちくださいね。
よく買う商品は「お気に入り」に登録しておくと、
毎回探す手間がなくなってとてもスムーズです。
特に日用品など、リピート買いが多い方にはおすすめです!
LINEでヘルパーさんとも連携
急に「これが欲しい」と言われても、こちらがすぐに動けない場面も少なくありません。
そんな時、母の生活をよく理解しているヘルパーさんとLINEで連携することで、
必要なものをスムーズに把握し、的確に対応してもらえるようになりました。
また、小さな異変も教えてくれるので、母と話さないことへのストレスも減りました。

まとめ|介護は「ひとりで頑張る」時代じゃない
介護というと、「手抜きしてはいけない」「全部自分でやらなければ」と思いがちです。
でも、今は制度やサービス、便利なネットツールがたくさんあります。
大切なのは、「全部抱え込まないこと」。
頼れる制度には頼り、使えるサービスはどんどん活用して。
私自身も、そうやって少しずつ心に余裕が生まれてきました。
介護の形は人それぞれ。
でも、頑張りすぎない工夫は、きっと誰にとっても必要なことだと思います。
💬 次回予告
介護って、情報があるかないかだけで、心の疲れ方も全然違います。
次回は、そんな私が実際に使ってよかったアイテムやサービスを、実体験とあわせてじっくりご紹介しますね

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